給湯器大手のノーリツは19日、工場や農業、漁業の事業者向けに未利用熱の有効活用を支援する事業を2025年1月から本格的に始めると発表した。ボイラーなどから出る排熱を回収したり、回収した熱の温度や熱量を調整したりするシステムを顧客ごとに構築して納品する。アフターサービスも含め、30年12月期までに売上高で70億円規模の事業に育てる。
ノーリツの製品だけでなく他社製品なども組み合わせてシステム化する。給湯器の開発で培った燃焼制御や熱交換、流体制御の技術を生かし、二酸化炭素(CO2)排出やエネルギー費用の低減につながるソリューションとして提供する。
ノーリツは家庭向けの給湯器とコンロを主力とする。今後の成長に向け、非住宅領域への事業拡大が急務となっていた。25年1月に「非住宅推進部」を新設し、熱ソリューション事業を新たな事業の柱に育てる考えだ。
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