三菱電機は19日、小型衛星開発のSynspective(シンスペクティブ)に出資したと発表した。出資額は60億円。三菱電機が筆頭株主となり、シンスペクティブの株式のうち11.55%(議決権ベース)を取得する。同社が撮影した衛星画像を三菱電機の販路を使い、防衛などの用途で国内外の政府機関に販売する。
シンスペクティブは2018年に設立したスタートアップで、同日に東証グロース市場へ上場した。同社は小型「合成開口レーダー(SAR)衛星」を運用し、撮影した画像を災害対策や防衛向けなどに活用する。2024年12月期の売上高は22億8300万円、最終損益は34億7100万円の赤字を見込む。
三菱電機は防衛装備品の開発・製造に力を入れている。これまで目標の探知や追尾にレーダーが使われていたが、範囲が限られていた。シンスペクティブの衛星画像を使うことで、より速く広範囲で目標を見つけられる。
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