プロサッカーチーム運営の鹿島アントラーズ・エフ・シー(茨城県鹿嶋市)は20日、クラブ施設やスタジアムから排出される廃食油を再生航空燃料(SAF)向けに供給すると発表した。2025年春ごろのSAFの生産・販売につなげる。
鹿島アントラーズ・エフ・シーは廃油再生のレボインターナショナル(京都市)、SAF製造のサファイア・スカイ・エナジー(横浜市)、日揮ホールディングス (HD)とSAF事業で提携する。
クラブのカフェや寮、スタジアムの売店で回収し、年間の回収量は合計3400リットルを見込む。レボインターナショナルが集め、日揮HDなどが堺市に建設中のSAF製造プラントに運ぶ。年間の生産量は最大で約3100リットルを想定する。
SAFは二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す航空業界などで注目されている。現時点では製造量が少なく、コストが高いのが課題だ。
航空やエネルギー企業で関連事業を始める動きが相次いでいるほか、外食では回転ずし「スシロー」の運営企業などがSAF向けに廃食油の提供を発表している。
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