連結子会社の旅行会社、ナンバーワントラベル渋谷が東京労働局から調査を受けている

エイチ・アイ・エス(HIS)は20日、2024年10月期の連結最終損益の予想を「未定」にすると発表した。従来予想は70億円の黒字(前の期は26億円の赤字)だった。子会社が新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金を不正受給した疑いに関して特別調査委員会が調査を進めており、業績に与える影響が明らかになっていないという。

あわせて、24年10月期の年間配当を無配とした。従来は1株10円を予定していた。

HISは最終損益の予想を未定とした理由について、調査結果によっては繰り延べ税金資産の算定にあたっての前提条件を再検討する必要があるなど「未確定な要素が多い」と説明している。売上高と営業利益の見通しは従来予想を据え置いた。

HISは11月25日に連結子会社の旅行会社、ナンバーワントラベル渋谷(東京・大田)が東京労働局から調査を受けていると発表した。HISグループ全体でも雇用調整助成金の受給に関する問題の有無を確認するため、弁護士と公認会計士で構成する特別調査委員会を設置した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。