日立製作所は徳永俊昭副社長(57)が2025年4月1日付で社長に昇格する人事を発表しました。デジタル部門のトップを務める徳永氏を社長とし、デジタルとインフラ事業を軸とした成長戦略を推進します。徳永氏は創業の地の日立市で生まれ、日立市で育ちました。電機の1週間を振り返ります。
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キオクシア上場、個人の買いと市境懸念が交錯
半導体大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)が18日、東証プライム市場に上場しました。初値は公開価格を下回りましたが、その後は個人の買いが入り、20日には時価総額が一時1兆円を超えました。上場を契機に人工知能(AI)向けメモリーの量産・開発投資を拡充できるかが鍵を握ります。
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東芝が上場廃止1年、会社一体の戦略に課題
今週はキオクシアが上場した一方で、元親会社の東芝が上場廃止から1年を迎えました。投資ファンド傘下で構造改革を進めて、2024年4〜9月期はすべての事業部で営業黒字を達成しました。ただ、会社全体を一体化させる戦略はまだ見えておらず、事業部の縦割り打破は課題として残ります。
- 東芝、ファンドが壊す「縦割り」 上場廃止2年目の宿題
ソニーG、KADOKAWAの筆頭株主に
ソニーグループは、KADOKAWAと資本業務提携すると発表しました。ソニーGが約500億円で株式を追加取得し、約10%の株式を保有する筆頭株主となります。2社が協働して日本のアニメやゲームの制作力を高められれば、世界市場の開拓につながりそうです。
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