2015年7月、インド洋の島で見つかった航空機の残骸=ロイター

【シンガポール=共同】マレーシアのローク運輸相は20日、2014年3月に南シナ海上空で消息を絶ったクアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便を再捜索することを決めたと明らかにした。10年以上経ても消息不明となった原因は分からず「民間航空史上最大のミステリー」とされる。

これまでの捜索で15年にインド洋の島で翼の残骸が見つかったが、胴体部分は発見されていない。

17〜18年に捜索した米国などを拠点とする海洋探査会社「オーシャン・インフィニティ」が今回も請け負い、マレーシア政府と最終調整を進めている。ローク氏は、同社が新たな捜索範囲としてインド洋南部の1万5千平方キロメートルを提案したと明らかにした。政府は機体の残骸が発見された時にのみ同社に報酬を支払う。

同機には乗客乗員239人が乗っていた。衛星記録などの分析から、クアラルンプールを離陸後に針路変更し、逆方向のインド洋に向けて数時間飛行を続け、墜落したと推定されている。

マレーシアとオーストラリア、中国がインド洋南部の12万平方キロメートルを捜索したが、事実上打ち切っていた。

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