太平洋セメントは24日、中国でセメントの製造販売を手がける大連小野田水泥(大連市)を売却すると発表した。中国の投資会社に売却し、2025年1月中の完了を予定する。太平洋セメントは22年10月に大連小野田の事業停止を発表していた。売却額は非公表で、売却による業績への影響は軽微としている。東南アジアなど成長地域へのシフトを加速する。
太平洋セメントは1989年に大連小野田を設立しセメントの製造販売をしてきたが、中国の景気停滞や現地企業との競争激化で採算が悪化していた。23年2月までに大連小野田を含む中国子会社3社全ての事業を停止し中国からの撤退を進めてきた。今後はインフラ整備などの需要が見込まれる東南アジア地域や米国での事業に力を入れる。
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