ビジネス客と訪日客の来店回復を見込む(東京都渋谷区の店舗)

ドトール・日レスホールディングス(HD)は12日、2025年2月期の連結純利益が前期比21%増の66億円になる見通しだと発表した。賃上げを背景にオフィス街でのビジネス客のフードなど、高単価商品の消費が増える。インバウンド(訪日外国人客)も回復して、コスト高の影響を補う。

売上高は4%増の1464億円、営業利益は32%増の96億円を見込む。賃上げでビジネス客のランチ需要が回復傾向にある。インバウンドの戻りもあり、既存店売上高は主力の「ドトールコーヒーショップ」などのカフェ事業で前期比4%、レストラン「洋麺屋 五右衛門」などその他店舗で7%、それぞれ増えるとみる。

公園や官公庁などに積極出店する。25年2月期はグループ全体で退店分を除き40店舗を増やす。

12日の決算会見で星野正則社長は「今期は新型コロナウイルス禍前(の業績)を超えたい。多業態を展開する強みを生かしていく」と話した。

同日発表した24年2月期の連結決算は売上高が前の期比11%増の1406億円、純利益は60%増の54億円だった。メニュー刷新などが寄与した。

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