ダイハツ工業は7日、大阪府池田市の本社工場での生産を約4カ月半ぶりに再開した。これで認証不正問題で停止していた国内4カ所の完成車工場がすべて再稼働した。

 本社工場は、約200人体制で軽自動車の「コペン」を生産している小規模な拠点。昨年12月に大規模な車両認証試験の不正が見つかったことを受けて4工場の稼働を停止し、順次再開。本社工場は最後まで停止が続いていた。

 7日は朝から設備の点検を行った後、生産ラインの各工程を順次動かした。

 ダイハツの23年度の軽自動車の新車販売は44万3694台(前年度比21・6%減)と、スズキの55万2251台(同7・0%増)に抜かれ、18年ぶりに首位から陥落した。

 ダイハツは「これまで以上に1台1台丁寧に作り込み、なるべく早くお客様にお届けしたい」(広報)とコメントした。(清井聡)

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