インドネシアでは「鳥取ラーメン」として提供する

鳥取市のご当地ラーメン「素ラーメン」が4月下旬、インドネシアに進出した。発祥の店とされ創業100年を超える「武蔵屋食堂」が現地の実業家の求めに応じて監修し、現地の消費者に合わせたアレンジも加えた。「鳥取ラーメン」の名称で日本の食文化として発信する。

武蔵屋食堂の4代目店主、吉村泰行さんによると、素ラーメンは1947〜48年頃に泰行さんの祖父で2代目店主の虎男さんが考案した。うどん出汁(だし)に中華麺を使い、具材は天かすやカマボコ、モヤシ、青ネギを入れる。

インドネシアではジャカルタ近郊のタンゲランに4月26日に出店した。実業家で日系インドネシア人のロニー・パーツさんが鳥取の食関連の事業所を通じて素ラーメンを食べ、味を気に入ったことがきっかけだ。

パーツさんは吉村さんからレシピを学びつつ、現地の消費者に受け入れられる食感にするためモヤシの代わりにキャベツ、カマボコはナルトに変えた。名前は「鳥取ラーメン」として1食200円ほどで提供する。

パーツさんは「素ラーメンが生まれた日本の復興の時期は、成長途上の今のインドネシアの風景と重なる。もっと出店して鳥取をアピールしたい」と話している。

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