フットマークはジェンダーレスのスクール水着を改良した

水泳用品の製造・販売を手がけるフットマーク(東京・墨田)は8日、ジェンダーレスのスクール水着「男女共用セパレーツ水着」を改良したと発表した。実際に着用した生徒の要望を受けてインナーを開発したり、上着がめくれないようスナップボタンを付けたりした。2024年度は400校以上の中学・高校での採用を見込む。

男女共用セパレーツ水着は肌の露出を抑え、体のラインが出にくい水着だ。泳ぎやすいよう全体的に肌にフィットするようにしているが、身体的な違いが現れる胸や腰の部分はゆったりとしたシルエットになるよう素材を変えた。

サイズは120㌢㍍から5Lまでの11サイズ。体形に合わせて上下別のサイズを選べるようにした。希望小売価格はトップスが3630円〜、パンツが3080円〜、トップスインナーが2200円〜。紺色に加え、要望が多かった黒も追加した。学校指定品の他、スポーツ用品店やフットマークの電子商取引(EC)サイトなどで販売する。

22年度は中学校3校が試験的に導入し、23年度は300校以上が取り入れた。導入した渋谷教育学園幕張中学・高校の教員は「性の多様性への対応が採用の理由。生徒自身が安心する水着を選択することが好ましいと考えた」とコメントした。

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