総合商社7社の2024年3月期連結決算(国際会計基準)が8日、出そろった。資源分野での市況悪化が響き、過去最高益が相次いだ前期に比べ5社が減益となった。ただ、円安で海外収益が押し上げられた効果もあり、三井物産が2年連続で1兆円の利益を計上するなど各社の利益水準は高い。

三井物産の純利益は前期比5.9%減、三菱商事は18.4%減で、ともに原料炭価格の下落が主因。住友商事はマダガスカルのニッケル事業で損失計上するなどし大幅減益となった。

一方、自動車関連事業が好調な豊田通商は過去最高益を更新。伊藤忠商事は食料や機械など非資源が堅調で前期を上回った。

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