JERAの発電所が出すCO2をオーストラリアに貯留できるか検討する

資源開発大手のINPEXと国内発電最大手のJERAは10日、オーストラリアで二酸化炭素(CO2)を地下貯留するために協業すると発表した。JERAが国内の火力発電所で排出したCO2を回収・液化してオーストラリアに運び、油田やガス田の跡地に地下貯留することを視野に入れる。温暖化ガスの排出量を減らす手段の一つにする。

両社がこのほど事業の実現可能性について共同で検討するとの合意書を結んだ。

INPEXはオーストラリア北部に天然ガス開発事業「イクシス」を持つ。ガスの採掘時に出るCO2をオーストラリア北部の別の鉱区に埋めることを検討している。埋めるCO2の量や開始時期は決まっていない。30年ごろに世界で年間250万トン以上のCO2を圧入する目標を掲げる。

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