資生堂は10日、国内を対象にした早期希望退職の募集に、ほぼ計画通りの1477人から応募があったと発表した。関連費用や中国事業の不振を背景に、2024年1~3月期決算(国際会計基準)は純損益が32億円の赤字(前年同期は86億円の黒字)だった。

 記者会見した廣藤綾子副最高財務責任者は「構造改革は重要な局面。早期の業績回復をめざす」と話した。24年12月期の業績見通しは220億円の黒字のまま据え置いた。

 資生堂は、「TSUBAKI」や「uno」などのブランドで日用品を手がけている持ち分法適用会社、ファイントゥデイホールディングスが東京証券取引所への上場を準備していることも公表した。ファイントゥデイ株の保有比率を約20%から変更するかどうかについてはコメントしなかった。(山本精作)

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