NECや成田国際空港などは10日、顔認証技術による搭乗手続きの利用登録をスマートフォンで行う実証実験を実施したと発表した。これまでは空港内の端末で登録する必要があった。時期は未定だが実用化すれば、搭乗手続きがより円滑になり、空港施設の混雑緩和につながる。
成田空港は2021年からNECの顔認証技術を利用した「Face Express」と呼ぶシステムを導入している。自動チェックイン機などで顔写真を登録すれば、手荷物の預け入れや保安検査場の入場は顔認証で本人確認ができる。
実証実験では登録作業をスマホでできるようにした。全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)なども参加し、3月25〜28日に成田空港で実施した。参加者は約150人。
手荷物のタグを発行する自動チェックイン機の操作では所要時間が半減した。手荷物の預け入れでは搭乗券とパスポートを取り出し、かざす手間が不要になり、所要時間は従来の約3分の2に短縮した。
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