米ノババックスは仏サノフィと新型コロナワクチンを共同販売する=ロイター

【ニューヨーク=吉田圭織】米バイオ企業ノババックスは10日、仏製薬大手サノフィとの間で、新型コロナウイルスのワクチンなどの研究と販売を巡るライセンス契約を結んだと発表した。新型コロナワクチンの販売が落ち込むなか、共同で新型コロナとインフルエンザの混合ワクチンなどの新製品の開発と商業化をめざす。

サノフィの発表資料によれば、ノババックスはまず5億ドル(約780億円)を受け取る。その後、開発や規制当局による承認などの段階が達成できれば、追加で最大7億ドルとロイヤルティー(権利使用料)を得る。

サノフィはノババックスの株式の約5%を取得する。ライセンス契約を通じて、一部の国を除き、ノババックスの新型コロナワクチンを共同販売できるようになる。新型コロナとインフルエンザの混合ワクチンの使用権を得る。

ノババックスは、新型コロナワクチンの販売低迷に伴う業績悪化に直面している。2023年にはゴーイングコンサーン(継続企業の前提)に関する注記を記載したが、今回の契約合意の発表後に取り消した。

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