東映アニメーションが13日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比10%減の187億円だった。23年8月まで上映が続いた映画「THE FIRST SLAM DUNK」の大ヒットで商品販売などが伸びたが、23年4月公開の映画「聖闘士星矢 The Beginning」の興行が振るわず評価損を計上したことが響いた。
売上高は1%増の886億で、通期ベースで過去最高を更新した。「スラムダンク」のほか、22年に公開した「ONE PIECE FILM RED」など大型作品に関連したブルーレイ・DVD販売、海外での配信権販売が好調に推移した。23年11月に公開した「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は興行収入で27億円を超えた。
25年3月期は純利益で前期比20%減の150億円を見込む。劇場アニメでは大型作品の公開を予定しておらず、大幅な減収となる見通しで、24年秋に放送開始予定のテレビアニメ「ドラゴンボール」の新作シリーズなどで販管費も膨らむ。
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