13日の米ニューヨーク外国為替市場で円安が進み、一時1ドル=156円台まで下落した。ニューヨーク連銀が発表した消費者が予想する将来のインフレ率が、前回の調査より上昇。利下げが遅れるとの見方が広がり、円安ドル高が進んだ。市場では、政府・日本銀行による為替介入への警戒が続いている。
ニューヨーク連銀の4月の消費者調査で、1年先のインフレ率が3.3%上昇と前回3月調査の3.0%から加速した。物価高の落ち着きに時間がかかるとの消費者心理が根強く、インフレ鈍化に時間がかかるとの見方が広がった。
先月29日に一時、約34年ぶりに160円台まで下落した円相場はその後に急騰し、政府・日銀が複数回、為替介入に踏み切った可能性が高いとみられている。今月3日には一時、151円台まで円高に振れた。だが、日米の金利差が開いた状況は変わらず、低金利の円を売り高金利の長期化が見込まれるドルを買う動きが再び強まっている。(ニューヨーク=真海喬生)
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