SIEはプレイステーションの製品・サービスとゲーム開発のそれぞれにCEOを置く

ソニーグループは14日、社長の十時裕樹氏が6月1日付でゲーム子会社のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の暫定最高経営責任者(CEO)から外れる人事を発表した。ソニーG本体の経営に集中する。今後はSIE会長として新たな経営陣を支える。

十時氏はSIEの前CEOのジム・ライアン氏が退任を申し出たのを受け、2023年10月〜24年3月にSIEの会長を務め、24年4月からSIEの暫定CEOに就いた。SIEは米ゲーム大手バンジーの買収など積極的なM&A(合併・買収)をしていたが、組織が肥大化して人員に余剰感が出ていた。2月に社員数の8%にあたる約900人の削減を発表するなど、組織の立て直しを進めてきた。

SIEは6月からプレイステーション(PS)の製品・サービスを手掛けるチームとゲーム開発を担うチームにそれぞれCEOを置く。PSのチームのCEOには西野秀明シニア・バイス・プレジデント(SVP)が就き、ゲーム開発チームのCEOはプレイステーションスタジオ統括責任者のハーマン・ハルストSVPが務める。2トップ体制により意思決定を迅速にし、財務規律を保つ。

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