ビール系飲料の販売数量は前年同月比2%増と2カ月ぶりにプラスだった

ビール大手4社が14日に発表した4月の国内ビール系飲料の販売数量は前年同月比2%増と2カ月ぶりプラスとなった。3月の悪天候で花見などの行楽需要が4月にずれこみ、缶が1%増、業務用の瓶・たるが6%増と伸びた。

ジャンル別ではビールが11%増と2カ月ぶりプラスだった。キリンビールが4月2日に発売した「晴れ風」は発売1週間で100万ケース(1ケース大瓶20本換算)を突破し、市場を後押しした。5月10日時点で12月までの目標数量の4割を超える200万ケースを売り上げているという。

ブランド別では各社の主力ビールが恩恵を受けた。アサヒビールの「スーパードライ」が8%増、サッポロビールの「黒ラベル」が20%増、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」が15%増だった。新商品の影響を受けたキリンの「一番搾り」は8%減だった。

税額が統一されたビール以外(発泡酒と第三のビール)は7%減だった。発泡酒は19%増で2カ月ぶりプラス。第三のビールは18%減と19カ月連続マイナスだった。酒税改正で第三のビールが増税になり、値上がりしたことが響いている。

企業別のビール系飲料の販売数量はキリンビールが8%増、サントリーが6%減、サッポロビールが6%増だった。金額ベースのみを公表しているアサヒビールは2%増だった。

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