楽天グループはことし1月から3月まで3か月間のグループ全体の決算を発表し、売り上げは5136億円で前の年の同じ時期と比べ8%増えました。

金融事業のほか、旅行などのネットサービス事業が好調だったためで、この時期として過去最高を更新しました。

一方、最終的な損益は、423億円の赤字となりました。

携帯電話事業で赤字が続いていることが要因で、この時期として5期連続の赤字となりました。

ただ、KDDIから回線を借りて自社の基地局の整備費用を抑えたことや、契約者の増加によって前の年の同じ時期の825億円の赤字からは縮小しました。

会社は、来年までに集中していた多額の社債の償還については、新たな社債の発行などで分散化し、財務への負担を一時的に減らしましたが、今後の財務基盤の強化が引き続き課題となります。

一方、傘下の銀行や証券などの金融事業を集約する検討を行うなど収益力の強化に向けたグループの事業再編も焦点となっています。

会見で三木谷浩史社長は携帯電話事業について、「第1、第2フェーズが終わり、第3フェーズは大きな収益貢献とエコシステムへの貢献、それからほかの大手3社の仲間入りへチャレンジすることになる」と述べました。

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