京都ホテルが14日発表した2024年3月期の単独決算は、純利益が前の期比15倍の9億円だった。インバウンド(訪日外国人)の宿泊が堅調で、売上高は同24%増の91億円と大きく伸びた。また、人手不足による宴会やレストランの営業時間の調整で人件費が大きく減ったことも利益を押し上げた。
同期の経常利益は前の期比10倍の8億円で、過去最高を更新した。年間配当は5円と4年ぶりに復配した。
25年3月期は、純利益が前期比68%減の3億円、売上高は2%減の89億円と見込む。ベースアップや採用人数の増加で人件費が膨らむ。年間配当は2円減の3円とした。
28年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を策定する方針を発表した。来年にも公表する。25年国際博覧会(大阪・関西万博)の閉幕後に客室を順次改装する。後藤浩之常務取締役は円安の影響について「食材や光熱費などの費用面でのデメリットもあるが、メリットのほうが勝っている」と話した。
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