北陸ガスが15日発表した2024年3月期の連結最終損益は17億円の赤字(前の期は4億2000万円の黒字)だった。最終赤字は19年ぶり。暖冬の影響でガスの販売量が減少したことに加え、能登半島地震で損傷したガス管の修繕に伴う特別損失を計上した。

売上高は前の期比12%減の614億円。主力の都市ガスは販売量が同4%減少したほかガス料金の単価引き下げも影響し、営業損益は13億円の赤字(前の期は4900万円の赤字)だった。

25年3月期の売上高見通しは3%増の632億円。暖冬だった前期より気温が平年並みに戻ると想定し、ガス販売量の増加を見込む。一方、古くなったガス管の取り換えや設備の保全などで営業費用が増加し、営業損益と経常損益は2期連続の赤字となる見通し。最終損益は、東京都内に保有する社宅土地の売却益として6億円を特別利益に計上し、1億8000万円の黒字転換を見込む。

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