川崎重工業は、韓国サムスン系のプラント設備会社から受注したガス圧縮機4基を、サウジアラビアに出荷したと発表した。シェールガス田のガス処理施設向けで、生産された天然ガスは水素やアンモニアの原料となる。脱炭素を追い風に中東への出荷を増やす。
サウジの国有石油会社、サウジアラムコが開発する同国東部のジャフラ・ガス田の処理設備で使う。高温、乾燥といった過酷な環境でも安定稼働する点が評価された。受注金額は非公表。同社の圧縮機は東南アジアやインドでも納入実績がある。今回の出荷を機に、天然ガスの生産が進む中東での受注増を目指す。
脱炭素への取り組みが進む中、同社は天然ガスのほか、水素の液化や二酸化炭素の回収・貯留(CCS)などの分野でもガス圧縮機の需要があるとみている。
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