人手不足や建築費高騰で国内の出店目標を引き下げた

モスフードサービスが15日発表した2024年3月期の連結決算は最終損益が25億円の黒字(前の期は3億1700万円の赤字)だった。23年3月に主力の「モスバーガー」で値上げし、既存店売上高が伸びた。増収効果で原材料費や人件費の上昇を吸収した。

売上高は前の期比9%増の930億円、営業利益は102倍の41億円だった。主力の国内モスバーガー事業で23年3月に全体の7割の商品で値上げし、客単価が上昇した。客数も前年並みを維持し、既存店売上高は6%増だった。

25年3月期の連結業績は売上高が前期比1%増の940億円、純利益は3%増の26億円の見通し。今期は22年5月に公表した中期経営計画の最終年度にあたる。中計より売上高は60億円、純利益は8億5000万円下振れする。人手不足や建築費高騰を背景に国内の出店計画を年50店から35店に引き下げたほか、海外事業の回復遅れが響く。

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