通算5期目に入ったロシアのプーチン大統領は、最初の外国訪問先として16日から中国を公式訪問していて、首都・北京で習近平国家主席との首脳会談を終えたあと17日未明、東北部の黒竜江省ハルビンに到着しました。
ハルビンでは両政府が主催する貿易の促進を目的とする博覧会に出席する予定で、中国政府によりますと1400余りの企業が参加するということです。
2年前にウクライナ侵攻を開始して以降、欧米諸国などから制裁を受けるロシアは、中国との貿易を急拡大させ、去年の両国の貿易額は過去最高の2400億ドルに達しています。
両首脳が16日、署名した共同声明にも貿易や投資の促進が盛り込まれているほか、ロシアとの国境に位置する黒竜江省はロシアとの結び付きが強く、両国の企業が多く参加する博覧会に出席することで、制裁下で一層重要性が増す中国との経済関係の強化を印象づけたいねらいとみられます。
プーチン大統領はその後、旧ソビエト軍の兵士の記念碑を訪れたり、地元の大学で講演したりしたあと、中国訪問を総括するロシアの記者団との会見に臨むことになっています。
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