ロシアのプーチン大統領は17日、ロシア軍が地上侵攻するウクライナ東部ハリコフ州の州都ハリコフの制圧について「現時点では計画していない」と述べた。ウクライナ軍がロシア領内を攻撃していると主張し、防衛目的のための地上侵攻だと説明した。
訪問先の中国黒竜江省ハルビンで記者団に述べた。プーチン氏はウクライナ軍がロシア西部ベルゴロド州を攻撃していることに言及し、「緩衝地帯をつくる必要がある」として、ハリコフ州への地上侵攻はロシア領内への攻撃を防ぐための措置だと主張した。
ロシア軍は当面、ウクライナとの国境沿いにウクライナ軍が立ち入れない緩衝地帯を設けてベルゴロド州への砲撃を防ぐ狙いとみられる。
ロシア軍はハリコフ州北部で複数の集落を制圧するなど前進している。ウクライナ軍は反撃しており、ゼレンスキー大統領は17日、状況を「安定化させた」と述べた。ロシア軍は最大で国境から10キロメートル進軍しているという。
プーチン氏はウクライナとの停戦交渉について「ロシアが拒否したことはない」と改めて述べた。2022年3月にトルコのイスタンブールでまとまりかけた停戦合意案が交渉の基礎となる可能性があるとも説明した。ロシアはこれまで、ウクライナが同交渉を中止したと批判している。
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