【ワシントン共同】11月の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領は17日、ワシントンの国立アフリカ系米国人歴史文化博物館で演説した。「黒人の歴史は米国の歴史だ」と述べ、人種間の教育格差是正を推進するための取り組み強化を訴えた。伸び悩む支持率の浮上に向け、黒人票を重視する姿勢を鮮明にした。 黒人票は、バイデン氏が2020年大統領選でトランプ前大統領に勝利する際の原動力となった。両氏の再対決が確定した今回の選挙戦では、激戦州でトランプ氏優位の世論調査結果が出ており、バイデン氏は20年の再現を図りたい考えだ。 バイデン氏は有力な黒人団体、全米黒人地位向上協会(NAACP)の幹部らを前に演説。白人至上主義に寛容なトランプ氏の支持者らを念頭に「私の前任者やその過激な仲間たちが、多様性や平等といった価値観に全米で攻撃を仕掛けている」と批判した。 17日は公立学校での人種分離教育を違憲とし、公民権運動の転機となった1954年の米最高裁判決から70年。学校現場の人種格差縮小を支援する機関を新設することなどを発表した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。