銃撃があったアフガニスタンのバーミヤン(2023年3月)=ロイター

【イスラマバード=共同】世界遺産があるアフガニスタン中部バーミヤンで17日、銃撃があり、スペイン人3人とアフガン人1人の計4人が死亡した。イスラム主義組織タリバン暫定政権の内務省などが明らかにした。

犯行声明は出ていないが、アフガンではタリバンと敵対する過激派組織「イスラム国」(IS)系のISホラサン州などが活動し、テロの温床化が懸念されている。

他にスペイン人など外国人4人とアフガン人3人が負傷した。外国人は観光客とみられる。在アフガン日本大使館は、今のところ日本人が被害に遭ったとの情報には接していないとしている。

アフガン治安当局は犯行に関わったとして4人を逮捕した。目撃者などによると、現場はバーミヤン中心部で、商店などが立ち並ぶ地区。

バーミヤンには世界遺産の仏教遺跡「バーミヤン遺跡」があり、外国人も訪れる観光地。タリバンは旧政権時代の2001年に同遺跡の大仏2体を爆破した。

アフガンでは01年の米同時テロ後、米英軍の攻撃を受けタリバン旧政権が崩壊。その後は民主政権が続いたが、21年8月、米軍撤退直前にタリバンが首都カブールを制圧し復権した。

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