太平島は南シナ海の南沙諸島、英語名 スプラトリー諸島の一部で、台湾が実効支配していますが、中国、フィリピン、ベトナムも領有権を主張しています。

18日太平島を訪れたのは、台湾の立法委員のうち最大野党の国民党と野党第2党の民衆党に所属する合わせて10人で、一行は台湾本島の軍の基地から輸送機で現地にわたり、拡張工事が終わったばかりのふ頭の視察などを行いました。

太平島をめぐっては、2016年7月の南シナ海をめぐる国際的な仲裁裁判で「島ではない」と判断され、蔡英文政権はこの判断を受け入れない立場を示す一方、国際社会から地域の緊張を高めていると批判されるのをおそれ、総統の訪問は控えてきました。

18日の野党の立法委員らの訪問について、与党・民進党の立法委員は、南シナ海で中国とフィリピンなどの対立が深まる中、「事態を複雑化させる」と批判しています。

2016年1月に当時の馬英九総統が太平島を訪れた際は、アメリカが「南シナ海の問題の平和的な解決に貢献しない」と「失望」を表明しています。

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