このうち、タイのことし1月から3月までのGDPは、去年の同じ時期と比べた実質の伸び率がプラス1.5%となりました。

コロナ禍で落ち込んでいた外国人旅行者数の回復で、ホテルの利用や飲食店での消費が拡大したことが主な要因です。

またベトナムは、アメリカ向けのパソコンやスマートフォンなどの輸出が堅調で、実質の伸び率はプラス5.6%でした。

このほか
▽地域最大の経済規模を持つインドネシアは5.1%
▽フィリピンが5.7%
▽マレーシアが4.2%
▽シンガポールが2.7%と
いずれも実質の伸び率はプラス成長となりました。

ただアメリカでインフレが続き、金融引き締めが長期化する中、東南アジア各国は通貨安が進んでいて、インドネシアでは先月、半年ぶりに利上げに踏み切るなど対応を迫られています。

通貨安による輸入価格の上昇でインフレが再燃することへの警戒感も出ていて、今後の景気への影響が懸念されます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。