テチューヒンさんの写真を手に思い出を語るジェマンさん=3月、オデッサ(共同)

 ロシア軍による攻撃が頻発するウクライナ南部オデッサで、日本などとの国際交流を担当したセルヒー・テチューヒン元副市長(49)が今年3月、ミサイル攻撃の犠牲になった。元同僚のドミトロ・ジェマンさん(45)が22日までに取材に応じ「いまだに(死を)直視できない」と悲しみを吐露した。  オデッサと姉妹都市の横浜市は侵攻開始後、攻撃を受けたオデッサに浄水装置や防寒服などを供与する支援を実施した。テチューヒンさんは2022年7月、横浜市の担当者とポーランドで協議し実現に尽力。翌年には来日も果たし、ジェマンさんによると「通りでごみ箱を見かけないのにごみが落ちていない」と感銘を受けていたという。  テチューヒンさんは侵攻が長期化する中、23年11月に入隊。今年3月15日のロシア軍の攻撃で命を落とした。部隊が拠点としていた保養所が標的となり、テチューヒンさんらは当時不在だったが、犠牲者を助けようと駆けつけた際に2度目の攻撃に遭遇した。(オデッサ共同)


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