北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは首都ピョンヤンで朝鮮労働党の中央幹部学校のしゅんこう式が21日開かれ、キム・ジョンウン総書記が出席したと22日伝えました。
公開された映像ではキム総書記の肖像画が、祖父、キム・イルソン(金日成)主席と父、キム・ジョンイル(金正日)氏と並んで教室などに掲げられている様子が確認できます。
北朝鮮の報道を分析しているラヂオプレスによりますと、祖父と父と並ぶ形でキム総書記の肖像画が掲げられているのが公式報道で確認されたのは初めてだということです。
演説したキム総書記は「誰でもここに来ればわが党と革命がどのように受け継がれるか答えを探し求められる」と強調しました。
北朝鮮政治が専門の慶應義塾大学の礒崎敦仁教授は肖像画について「10年以上に及ぶみずからの統治に自信を持ち、先代の指導者と同列にあるとともに、もはや『キム・ジョンウン時代』であることを示したといえる」と分析しました。
そのうえで「娘の存在が知られるようになる中で、世襲による権力の継承を誇示した形で、体制を永続化させるというメッセージにもなりうる」と指摘し、4代にわたる世襲も念頭に置いた動きの可能性があるとの見方を示しています。
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