上川陽子外相は22日、都内でグアテマラのマルティネス外相と会談した。台湾や北朝鮮など東アジアの地域情勢について意見交換した。グアテマラは台湾と外交関係を持つ。マルティネス氏は「グアテマラの台湾支持は不変だ」と強調した。

上川外相とグアテマラのマルティネス外相㊧は合意文書に署名した(22日、都内)

マルティネス氏は台湾の頼清徳(ライ・チンドォー)総統の就任式に出席したのち来日した。台湾の国際社会での存在感の低下は日本の安全保障環境にも直結するため、日本はグアテマラを重視する。

グアテマラは北朝鮮と外交関係がある。会談でマルティネス氏は北朝鮮の核・ミサイル活動を非難し、拉致問題で日本への支持を表明した。

ロシアのウクライナ侵略やイスラエル・パレスチナ情勢に関しても意見を交わした。国際社会の協調へ同志国の連携が重要だとの認識を確かめた。

上川、マルティネス両氏はグアテマラでの上下水道整備の機材供与のためのおよそ4億円の無償資金協力や、2国間による政策協議の枠組みの設置の合意文書に署名した。

上川氏は2025年に外交関係樹立90周年を迎えることにふれ「ハイレベル対話を歓迎し、いっそう連携したい」と語った。両氏はアレバロ大統領の来日に向け取り組みを進めることを確認した。

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