NATOがロシア国境に近いフィンランド南部ミッケリに新たな司令部設置を検討、ロシアが警戒を強めている。政府機関紙ロシア新聞は11日、ミッケリは「ロシア国境から140キロしか離れていない」と指摘。プーチン大統領は先月、昨年NATO入りしたフィンランドの国境に攻撃兵器を配備すると表明しており、両国関係は一層緊張することになりそうだ。 フィンランド軍の基地があるミッケリへの司令部設置構想はノルウェーのグラム国防相が今月9日のフィンランド紙に明らかにした。米バージニア州ノーフォークにあるNATO統合軍司令部の指揮下で24時間の戦闘準備態勢を取るという。 司令部新設についてはフィンランドのストゥブ大統領が10日、ストルテンベルグNATO事務総長と会談後の記者会見で「ロシアとの国境が2倍に伸びたのだから、地上部隊の司令部を国境近くに持つ有効性は明らかだ」と主張。ストルテンベルグ氏も、未定としつつ「フィンランドの提案を歓迎する」と応じた。7月に米ワシントンで開かれるNATO首脳会議で決定が図られる見通しだ。
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