【NQNニューヨーク=三輪恭久】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発して始まり、午前9時35分現在は前日比85ドル88セント高の3万9151ドル14セントで推移している。前日にダウ平均が大きく下げた後で、主力銘柄には値ごろ感が出たとみた買いが入りやすい。
ダウ平均は23日に605ドル安と、下落幅が約1年3カ月ぶりの大きさだった。米国のインフレ圧力が根強く残る中、米連邦準備理事会(FRB)が利下げの判断に慎重になっているとの見方が重荷となった。24日の取引では、幅広い銘柄に買い直す動きが広がっている。
24日朝発表の4月の米耐久財受注額は前月比で0.7%増えた。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(1.0%減)に反して増加した。3月分を従来の2.6%増から0.8%増に下方修正した。製造業の回復がインフレ圧力を高めるとの警戒がいったん薄れ、株式の買い安心感につながっている面もある。
ダウ平均は上げ幅が一時100ドルを上回った。一方、米国では27日がメモリアルデーの休日で、3連休を前に持ち高を積極的に一方向に傾ける動きは限定的。主力銘柄への買いが一巡するとダウ平均は伸び悩む場面がある。
個別では、アメリカン・エキスプレスやゴールドマン・サックス、アップルが高い。ダウとシェブロンも上昇している。半面、アナリストが目標株価を引き下げたセールスフォースが安い。マイクロソフトとジョンソン・エンド・ジョンソンも下落している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発して始まった。テスラとアルファベットが上昇。前日に大幅高となったエヌビディアには買いが続いている。
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