【ワシントン共同】米国防総省は24日、オースティン国防長官が来週シンガポールを訪問し、中国の董軍国防相と会談すると発表した。米中国防相の対面の会談は2022年11月以来、約1年半ぶりとなる。中国軍は台湾を包囲する海空域で軍事演習を実施するなど威嚇を強めており、会談で緊張緩和につなげられるかどうかが焦点となる。  国防総省によると、オースティン氏はシンガポールで31日~6月2日に開催されるアジア安全保障会議に出席し、演説する。日米韓3カ国の国防相会談も予定している。  董氏との会談では台湾のほか、南シナ海情勢も議題になる見通し。オースティン氏はフィリピン船の航行を妨害するなど、軍事的圧力を強める中国側に自制を求めるとみられる。両氏は4月のテレビ電話会談で、衝突回避に向け軍同士の意思疎通を続けるとしており、今回も改めて確認する。  国防総省はインド太平洋地域の訪問について「同盟国や友好国と共有する平和と安定、抑止のビジョンを支え、関係強化を継続する」と意義を強調した。


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