漁業権を持たずに川でサケ漁を行うことは水産資源保護法などで禁じられていますが、北海道浦幌町のアイヌの団体「ラポロアイヌネイション」は、地元の川でサケをとることは先住民の権利、先住権によって認められるとして、法律などで規制されないことを求めています。

団体は25日、オーストラリア南東部キオロアで、日本や台湾など、5つの国と地域の先住民が集まるシンポジウムに参加しました。

この中で、先住民として川でサケをとる権利を求めて全国で初めて裁判を起こし、札幌地方裁判所が先月、訴えを退けたことから控訴したことを紹介しました。

団体の長根弘喜さんは「先祖と同じように川でサケをとってアイヌとしての誇りを持って生きていきたい」と訴えました。

このほか、会場ではオーストラリアのアボリジニの人たちが、魚介類の漁が種類によって規制されていることなどを報告しました。

シンポジウムを主催した地元のアボリジニの団体のウォーリー・スチュワートさんは「世界中の先住民が同じような状況に置かれていることがわかり、強いつながりを感じた。皆で団結し、いい成果が生まれることを期待する」と話していました。

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