韓国・延坪島付近の海上で偵察活動を行う韓国軍(2020年9月)=聯合・共同

【北京=共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、韓国が北朝鮮との海上の境界を侵犯する頻度が増えていると主張し「自衛力を行使することも可能だ」と警告するキム・ガンイル国防次官の談話を伝えた。韓国の団体が北朝鮮を批判するビラを大型風船で飛来させ散布する行為についても「対抗措置を取る」としている。

談話によると、北朝鮮の「最高軍事指導部」から24日、挑発行為に関し「攻勢的な対応」を取るよう指示があったという。同日開かれた朝鮮労働党の政治局会議でも議題になった可能性がある。

談話は韓国を「敵」と明記し、海軍や海洋警察の艦船が巡視の名目で「海上の国境」を繰り返し侵犯していると指摘。ビラ散布に使う大型風船は軍事的手段にもなるため「危険な挑発だ」としたほか、米韓の偵察機による北朝鮮の監視活動についても周辺地域の緊張を高めていると批判した。

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