ウクライナ軍のシルスキー司令官は27日、フランスがウクライナ国内で兵士を訓練するための教官を派遣するとSNSで明らかにした。両国はすでに合意文書に署名し、第1陣の教官らは「近く」ウクライナ側の訓練施設を訪れるという。ただ、規模や期間は言及していない。

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 シルスキー氏の投稿によると、教官の派遣はウクライナのウメロウ国防相や、フランスのルコルニュ国防相とビデオ会談をして決まったという。シルスキー氏は「フランスの決断が、他のパートナー国もこの意欲的なプロジェクトに加わろうと鼓舞することになると信じている」と訴えた。

 他国がウクライナ国内での訓練のために兵士を派遣する具体的な計画が公表されたのは、ロシアの全面侵攻が始まった2022年2月以来初めてとみられる。ただ、エストニアのカラス首相は今月、英紙フィナンシャル・タイムズに対して「すでに現地で兵士の訓練をしている国々がある」と述べており、公表せずに派遣している可能性もある。(ロンドン=藤原学思)

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