米リバタリアン党のオリバー氏=AP

【ワシントン=共同】11月の米大統領選に向け、政府の不介入を重視する小政党リバタリアン党は26日、ワシントンでの党大会で、党員のチェース・オリバー氏を独自候補に指名した。

共和党のトランプ前大統領、無所属候補のロバート・ケネディ・ジュニア氏からは協力を呼びかけられていたが、拒否した格好だ。

リバタリアン党の候補は2016年、20年の大統領選でそれぞれ約3%、約1%を得票した。米メディアは27日、再選を目指す民主党のバイデン氏とトランプ氏の接戦が予想される今回の選挙結果に影響を与える可能性があると分析した。

オリバー氏は指名を受け「全米の有権者は民主、共和の二大政党とは一線を画した主張を必要としている」と訴えた。

オリバー氏は連邦政府予算の大幅削減のほか、死刑廃止や在外米軍基地の閉鎖を公約に掲げ、同性愛者であることを公言している。リバタリアン党内で左派寄りとされ、7回に及んだ投票で最終的に約60%を得票し、党内右派の支援を受ける候補を下した。

トランプ氏は25日、リバタリアン党大会での演説で、政権閣僚に同党関係者を起用するとアピールし、政権奪還に向けた結集を呼びかけたが、一部の党員からブーイングや罵声を浴びた。ケネディ氏も24日に演説した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。