ガザ地区に近いイスラエル南部に展開するイスラエル兵と軍用車両=25日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ最南部ラファ中心部に28日、イスラエル軍の戦車が初めて到達した。ロイター通信が目撃者の話として報じた。国際司法裁判所は24日、イスラエルにラファ攻撃の即時停止を命じ、26日にはテント暮らしの避難民多数を巻き込むラファ空爆で国際社会の非難を浴びたが、イスラエルは攻撃続行の姿勢を鮮明にした。  イスラエル紙によると、ハマスは27日、戦闘休止を巡るイスラエルとの間接交渉に参加しないと仲介国に伝えた。ラファ空爆を受けた措置。週内再開の見通しだった間接交渉は不透明感が増した。  イスラエルのネタニヤフ首相は27日、ラファ空爆について、調査を約束する一方で戦闘継続を強調していた。パレスチナ通信は28日、軍がラファの別の避難民テントを砲撃し、7人が死亡したと伝えた。  国連安保理は27日、ラファ空爆を協議する緊急会合を28日午後に開くと決めた。  ハマスの政治部門幹部は27日の会見で「仲介国に提示された条件をのまなければ、イスラエルは人質を取り戻せないだろう」と話した。


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