イスラエルとガザの境界付近で説明を聞くイスラエル兵(10日)=ロイター

【エルサレム=共同】イスラエル軍は14日、イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるパレスチナ自治区ガザでの作戦のため、2個旅団前後の予備役部隊を近く招集すると発表した。軍は7日、ガザ南部から部隊を撤収させ、最南部ラファへの地上侵攻の準備を進めており、招集はこの一環の可能性がある。

ラファにはガザ各地からの多数の避難民が密集しており、軍が侵攻に踏み切れば民間人被害の拡大は必至だ。米国は繰り返しラファ侵攻に反対している。

ガラント国防相は、ガザ南部の部隊撤収はラファ侵攻を含め「将来の作戦への準備を進めるためだ」と説明していた。

軍は15日もガザへの攻撃を継続。パレスチナ通信によると、北部の自宅に帰ろうとしていた避難民の群衆に向けて発砲するなどし、14日に少なくとも5人が死亡した。軍報道官は、安全確保のため北部に向かわず南部にとどまるようX(旧ツイッター)で要請した。

ガザ保健当局は15日、昨年10月の戦闘開始以降のガザ側死者が3万3797人になったと発表した。

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