米トランプ前大統領が11月の大統領選で勝利して政権に復帰した場合、起業家イーロン・マスク氏を助言役として起用する検討をしていることが明らかになった。米ウォールストリート・ジャーナル紙が29日報じた。

 同紙によると、マスク氏とトランプ氏は最近、電話で複数回話し、移民問題やテクノロジー、宇宙を含めた科学分野について意見交換したという。

 マスク氏は前回の中間選挙を控えた2022年、過去は民主党に投票してきたとしながらも、「彼らは分断と憎しみの党になった。だからもう彼らを支持できず、共和党に投票する」と表明していた。マスク氏は最近、バイデン大統領への批判を強めている。

 マスク氏はトランプ前政権時代、同氏が立ち上げた経済政策の助言組織に参加したものの、前政権が地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」からの離脱を表明した際に退任。トランプ氏とは距離を置いていた。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

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