【エルサレム=共同】イスラエルの戦時内閣に加わるガンツ前国防相率いる「国家団結党」は30日、国会解散を求める議案を提出した。地元メディアが報じた。イスラエル軍とイスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで戦闘を続ける中、戦後のガザ統治などを巡り、ネタニヤフ首相とガンツ氏は激しく対立。政権に加わる与党が解散を求める異例の事態となった。
対パレスチナ強硬派の極右政党などと連立を組むネタニヤフ政権は、8議席の国家団結党を除いても全120議席のうち64議席を確保しており、議案は否決される公算が大きい。ただ、政権内対立がガザ戦闘に影響を与えるのは必至だ。
ガンツ氏は戦時内閣からの離脱を示唆しながら、ネタニヤフ氏にガザ戦後統治の計画を示すよう要求するが、ネタニヤフ氏はまだ示していない。
国家団結党幹部はこの日の声明で「国民に信頼される安定政権を樹立する必要がある」と強調。ネタニヤフ氏の与党リクードは「(現)政権の崩壊はハマスに報酬を与えることであり、国際的な圧力に屈することだ」と反発した。
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