新潟県内のIT企業などでつくる視察団が4月、ベトナムのホーチミン市を訪問しました。人手不足の課題解決へ向け、ベトナムに熱い視線が注がれています。
4月、ベトナムの経済の中心を担うホーチミン市を訪れたのは、新潟と長岡地区それぞれのIT企業でつくる、ソフトウェア産業協議会のメンバーなどです。
一行が視察したのは、技術系の人材教育などに取り組むホーチミン市工科大学。
ホーチミン市工科大学は、長岡市の長岡技術科学大学と学生の相互交流や共同研究などを通し、人材育成の面で連携しています。
視察団はそうした連携の成果などについて情報共有し、今後の企業としての人材受け入れに向け、意見を交わしました。
【新潟市ソフトウェア産業協議会 渡辺裕導 会長】
「人材不足を解消するために、ベトナムの優秀な学生にぜひ新潟に来てもらいたい。優秀な方たちを獲得できればと思っている」
日本で人手不足が深刻な課題となる中、人材の供給地として大きな役割を担うベトナム。しかし、その環境は変わりつつあります。
【ベトナム進出企業担当者】
「ベトナムのリソースはまだまだいっぱいあるが、今後、日本企業の中で取り合いが熾烈になっていく可能性が高い」
今回、大学だけでなく、ベトナムで事業展開する日系企業や海外進出を支援するジェトロのホーチミン事務所なども訪問した視察団。
人材獲得も競争が激化しつつあるという情報に触れ、いかに優秀な人材に新潟を選んでもらえるか、それぞれが今後の取り組みに思いをめぐらせていました。
【長岡地区ソフトウェア産業協議会 山田久志 会長】
「平均年齢も若いので、これからどんどん発展していく国だと感じている。実際どうやってビジネスをやっていけばいいのか肌感覚で学んでいきたい」
視察団は今後もベトナム人材のインターンシップ受け入れなどを通し、人材活用の仕組みづくりに取り組むことにしています。
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