フランス内務省は31日、中部のサンテティエンヌで、ロシア南部チェチェン出身の18歳の男をテロを企てた疑いで逮捕したと発表しました。

これまでの捜査で、男はイスラム過激主義に触発され、7月に開幕するオリンピックのサッカーの会場となるサンテティエンヌの競技場で、訪れた観客や警察を襲撃し、みずからも死を遂げる計画をたてていた疑いがあるということです。

今回の摘発について、パリオリンピック・パラリンピックを標的にした攻撃を阻止した、初めてのケースだとしています。

フランス政府は、ことし3月、ロシアのモスクワ郊外で過激派組織IS=イスラミックステートによると見られるテロ事件を受け、フランス全土でテロへの警戒レベルを最高水準に引き上げました。

オリンピックでは、一部の競技が開幕前の7月24日から始まり、首都パリ以外の都市でも行われることになっています。

ダルマナン内相は「パリだけでなく、国内のあらゆる場所で常に注意を怠ってはいけないことを示している」と述べ、フランス全土でテロへの警戒を続けると強調しています。

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