横店影視城で、紫禁城の屋外セットを背景に記念写真を撮る女性=4月、中国浙江省東陽市横店鎮(共同)
中国で「微短劇」と呼ばれるスマートフォン向けのショートドラマが爆発的な人気を博している。1話当たり1分程度で、「隙間時間」に楽しめると若者を魅了。制作コストが低く新規参入が急増し、昨年の市場規模は約374億元(約8千億円)に。「文化強国」を目指す中国当局も新たなソフトパワーとして注目し始めた。 「中国のハリウッド」と言われる浙江省東陽市横店鎮の映画スタジオ、横店影視城。総面積約30平方キロの広大な敷地に明清時代の王宮、紫禁城(故宮)や秦の始皇帝の宮殿など巨大な屋外セットがそびえる。映画界の巨匠、張芸謀(チャン・イーモウ)監督の大作の撮影にも使われた。 雑居ビル内のスタジオをのぞくと複数の微短劇の撮影が行われていた。オフィスや病院、警察署など簡素な間取りのセットが並び20人ほどのチームが急ピッチでカメラを回す。 横店影視城関係者によると、微短劇のブームの始まりは2021年ごろ。「テレビは恋人同士になるまで何話も引っ張るけれど微短劇ならすぐ成就」(女性視聴者)とテンポの速さが受けた。
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