ロシア軍は、5月にウクライナ東部ハルキウ州に国境を越えて侵入し、多くの集落を掌握するなど攻勢を強めていて、これに対抗する形でアメリカやドイツは、ハルキウ州の防衛強化を目的に、これまでの方針を転換して、自国が供与した武器でウクライナによるロシア領内への攻撃を許可する考えを示しています。
これについてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は6月2日、第2の都市ハルキウへの滑空爆弾やミサイル攻撃を撃退するためには、防空システムの供与に加えて、欧米諸国が供与する武器をウクライナ軍がロシア領内への攻撃に使えることが極めて重要だと指摘しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領も、欧米諸国の兵器をロシア領内で使用することについて「時間の問題だ」としています。
一方、ロシアのインターファクス通信によりますと3日、ロシア外務省のリャプコフ次官は「致命的な結果を招きかねない計算違いについて、アメリカ側に警告する。彼らは自分たちが受ける反応の深刻さを過小評価している」と述べ、強く反発しています。
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