ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=稲場三奈】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前週末比11ドル98セント安の3万8674ドル34セントで推移している。週内には5月の米雇用統計など複数の経済指標の発表があり、買い手控えの雰囲気がある。半面、米長期金利の低下は相場の支えとなっている。

週内には雇用や景況感に関連する指標の発表が相次ぎ、様子見の雰囲気が広がりやすい。前週末5月31日にダウ平均は大幅に反発し、574ドル高で終えた後で、一部の主力銘柄には持ち高調整の売りが出ている。

一方、米債券市場では長期金利が前週末の終値(4.50%)より低い4.4%台後半で推移している。金利の低下で、ハイテク株を中心に相対的な割高感が薄れたとみた買いにつながりやすい。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が上昇している。それぞれ新製品を発表し、買いが入っている。ゲーム販売のゲームストップは大幅高。2021年の急騰劇の火付け役となった人物が1億1600万ドル相当のゲームストップ株を保有していると伝わり、材料視されている。

ダウ平均の構成銘柄では、ホーム・デポやシェブロン、トラベラーズなどが下げている。半面、ボーイングやアマゾン・ドット・コム、セールスフォースが高い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して始まった。

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